英雄のポーズの2番(Warrior2)のやり方や効果を紹介します。 このポーズは動きが比較的シンプルで、 完成形をイメージしやすいです。ヨガ教室でも盛んに行われています。 ただ、骨盤や股関節の使い方など、奥が深い部分もあるので、 一つ一つ丁寧に進めたいですね。

意義と方法

英雄のポーズの2番は、一見単純に見える動作の中に、身体を大きく変えるヒントが隠されています。 両脚を縦方向に大きく開いた不安定な状態で、 下半身とお腹回りの筋肉を使って身体の土台をしっかりと安定させる。 それによって上半身を解放させる――。 そんな上半身と下半身の理想的な関係を築くことができるポーズです。

やり方【前半】


(1)両足を開いて立つ。足の幅は肩幅より広めに。

(2)吐く息で両腕を左右に広げ、肩の高さに。
(胸の中心から、両手を遠くに伸ばす感覚で)

(3)右の足先を右方向に向ける。

(4)鼻から深く息を吸って、吐くタイミングで右脚のひざを曲げて踏み込む。
前のももが床と平行になるまで曲げて、ひざの角度を90度にする。
膝がかかとの真上に来るのがベスト。
(開脚の幅が狭すぎると、膝がかかとより前に来てしまいます)

(5)顔を右に向けて、視線を前の手の指先へ

やり方【後半】

(6)深い呼吸をしながら(5)の状態でキープする。
前のひざが内側に入りやすくなるので、股関節から脚をしっかり開いてまっすぐにする。
お尻がポコっと後ろに出ないように、お尻をしまい、おへそを引き上げる。
同時に、腰が反りすぎないように、下腹部に力を入れる。
前に体重がかかりやすくなるので、後ろの足も強く踏みことを意識する。

(7)顔を正面に向ける。

(8)息を吸いながら曲げていた右足を伸ばす。
右の足先を正面に向ける。

(9)(8)までの動きの左右反対を行う。

効果

姿勢の安定

英雄のポーズ2番では、股関節が開いた状態で背筋を正すことで、姿勢を安定させることができます。

ヒップアップ

力強く踏み込むことで、お尻や太ももの筋肉を鍛えることができます。それにより、ヒップアップの向上につながります。 階段を上り下りするときなどに使う脚力を高めることができます。

冷えの改善

両足を大きく開いた状態で静止するため、股関節の柔軟性が高まります。 股関節が柔らかくなると、下半身の血流がスムーズになり、冷えにくい体質になります。

英雄のポーズ1番→ 英雄のポーズ3番→

参考文献

「ヨガのポーズの意味と理論がわかる本」