ヨガは、全身的にあらゆる角度から身体の内部深くまで刺激を与えます。一つ一つの動きがたいへん立体的で幅広い方向からの刺激が加わるため、期待できる効果も多岐にわたります。
(1)姿勢や身体のゆがみを整える
現代社会では、事務、パソコン、車の運転、受験勉強などで座る時間が長くなっています。これにより、眼や肩、腕を酷使し、姿勢や体形に無理がかかりがちです。
ヨガはこうした状況にある人の姿勢を正し、体形のゆがみを整えるのに役立ちます。
肩こりや腰痛の人は、長期的にヨガをやることで、改善傾向が見られる場合が多いです。
このほか、猫背、眼の疲れ、胃下垂、生理不順、倦怠感、不眠体質の人には、ヨガにトライしてみることがオススメです。
(2)内臓をほぐす
ヨガをすると、体が内側から刺激されます。このため、内臓のゆがみや疲れがとれ、機能が強められることが期待できます。肝・腎臓などが弱い人の内臓強化にもつながりやすいとされます。
また、ヨガでは背骨や脊髄も刺激されます。この結果、造血作用が活性化し、血が薄い人や貧血体質の人の体質改善につながります。肺、気管支などの呼吸器官が強くなることもあるといいます。
腸や胃
ヨガは腸や胃にも働きかけます。胃腸の動きを活発にし、消化不良や便秘を解消するのにも役立つことがあるそうです。腸の栄養吸収力が弱いという人も、一度、ヨガをやってみるといいかも知れません。
このほか、自律神経を鍛え、アレルギー体質、耳なりに悩む人や、汗かきや緊張しやすい人の体質改善に良い効果が期待できます。
(3)自律神経を整える
ヨガをすると自律神経が整えられ、血行が良くなり、ホルモンの分泌が盛んになりやすいとも言われます。冷えやすい体質の人がヨガに取り組むケースも増えています。
(4)体をほぐして柔らかくする
ヨガをすると、硬くなっている筋肉や神経がほぐれます。すると、疲れがとれやすくなります。 また身体が柔らかくなって動きやすくなり、物を取ったり持ったりするのが楽になります。背中などがかゆくても手が届かず苦労していた人は手が届きやすくなります。
疲れにくくなる
ヨガを習慣すると、全体に身体が軽くなった感じで動きやすくなります。疲れにくくなり歩き疲れも軽くなる、という人が多いです。階段などでころびにくくなります。
運動不足によって不健康な状態になった人を健康にするだけではなく、激しく身体を酷使する人や運動をしすぎる人の身体と神経をほぐして、疲労回復力を高めてコンデションを調節するのにも役立つとされています。
(5)ダイエット
ヨガは、身体をひきしめ、無駄な脂肪やぜい肉をとるのに役立ちます。
長期間続けることでスリムになり、プロポーションが美しくなります。ウエスト・腹部を中心にヒップ、太もも、腕、ふくらはぎ、背中、のど、顔などが美しく引き締まることが期待できます。
胃が小さくひきしまり、以前より少量の食事でも満腹感が感じられるようになり、食べ過ぎを防いで減量しやすくなります。
(6)才能が引き出される
ヨガを続けていきますと、歪みきった心とからだがしだいに正常に働くようになります。そうすると、いままで歪みのためにどうしても発芽することのできなかった。自分自身でさえ知らなかった"隠された才能"が、グングンと芽を出し、急ピッチで成長し、花をつけ、実を結ぶことがあります。
集中力や想像力アップ
これは、どういうわけかといいますと、ヨーガをやっているうちに、集中力、持続力、想像力などが知らず知らずのうちに養われるからです。つまり、一点集中をやることで集中力が、自分の内面を観察することで観察力→洞察力が、ヨーガを続けていくことで持続力が、イメージをえがくことで想像力が、さらにいろいろなものをみつめていく過程で判断力や総合力が培われることになります。
ヨガは、これだけ多くの"眠りこんでいた力"をめざめさせるのですから、いままで隠されていたいろいろの才能が、急に頭をもたげて姿を現わしてくるのも、むしろ当然といえましょう。