骨盤は、人間の下腹からお尻の内側にある骨の総称です。身体の中心に位置し、上半身と下半身をつないでいます。いわば、体全体を支える土台のような存在です。

5つの骨で構成

骨盤は、「仙骨(せんこつ)」「尾骨(びこつ)」「恥骨(ちこつ)」「坐骨(ざこつ)」「腸骨(ちょうこつ)」という5つの骨によって成り立っています。

このうち、「恥骨」「坐骨」「腸骨」の3つは、まとめて「寛骨(かんこつ)」とも呼ばれることもあります。

骨盤は、上は背骨とつながっています。下は、足の付け根である股関節と直結しています。



骨盤と筋肉

骨盤は、たくさんの筋肉とつながっています。その筋肉の数は、左右合わせて約80にのぼるといいます。

これらの筋肉の組み合わせにより、とても複雑な動きが展開されています。

脚や腕、胴体が動くとき、骨盤はまわりの筋肉とともにそれらを支えます。さらに、自ら前後左右に動くことで、身体活動を調整する役割を果たします。

このとき、骨盤がスムーズに動けるかどうかが、私たちの日常の動作と、それに伴う負担の度合いに大きな影響を与えるとされます。