ヨガをするときに、ぜひ意識したいのが「チャクラ」です。ヨガのプログラムの中でとても大切なキーワードになります。
エネルギーの出入り口
チャクラとは、体の中にあるエネルギーの出入り口です。
私たちの体内には、生命エネルギーが流れているとされ、「気」や「プラーナ」などと呼ばれています。これが生命活動や健康を支えています。
生命エネルギーを体の外から取り込んだり、体内から放出したりする際に、出入り口となるのがチャクラです。外界と体内の気のエネルギーの交換が、ここで行われます。
貯蔵庫でもある
チャクラはまた、エネルギーを発生させたり、貯蔵したりする機能も備えています。いわばエネルギー循環の「節」のような役目も果たしています。 チャクラに貯まったエネルギーが自由に働き出すと、自分の持てる能力を今まで以上に発揮することができ、宇宙との一体感が味わえると考えられています。
チャクラが開くと健康に
チャクラはもともとサンスクリット語で「生命の輪」「エネルギーの輪」という意味があります。 チャクラが開いて正常に働いていれば、新鮮なエネルギーで満たされ、健康でいられるとされます。チャクラが閉じていると、病気になったり、脳の機能が低下したりします。
7つのチャクラ
主なチャクラは、全身に7つ存在すると考えられています。いずれも、背骨に沿った位置にあります。
第1チャクラ「ムーラダーナ・チャクラ」
尾てい骨の辺りにあります。腎臓や脊椎の機能を支配しているとされます。日常の行動においては、初めてのことをするときや何かに挑戦するときなどに、このチャクラが重要になります。
第2チャクラ「スワニスタナ・チャクラ」
骨盤の下のほう(仙骨の下部)に位置しています。生殖や創造性の発揮などプロダクティブな機能を果たします。
第3チャクラ「マニプラ・チャクラ」
骨盤の上のほう(腰の骨と仙骨の間)に位置しています。すい臓に関係し、胆のう、卑臓の働きを支配しています。感情のバランスをとる所でもあります。
第4チャクラ「アナハタ・チャクラ」
胸の真ん中あたり位置しています。心臓や血液、循環器と関係しています。 「アナハタ」とは「いっも新しく自立する」という意味です。このチャクラを活性化させることで、心が愛で満たされ、いつまでも若々しくイキイキとした生き方をすることが可能になるとされます。
第5チャクラ「ヴイッシュダ・チャクラ」
首に位置しています。肺、気管支、新陳代謝と関係があります。このチャクラが目覚めると、言うべきこと、言ってはいけないことの判断が上手にできるようになり、自己表現が上達していきます。
第6チャクラ「アージュナ・チャクラ」
眉間に位置します。「第三の眼」と呼ばれます。ここに意識を集めて瞑想を行うと、過度の緊張がほぐれ深いリラックスが味わえます。体内エネルギーと導入されたエネルギーをバランスよく使いこなせるようになります。
第7チャクラ「サハスラーラ・チャクラ」
頭頂部に位置しています。他の全てのチャクラと協力して全ての能力を引き出します。このチャクラが活性化すると、大自然と一体化することができます。