ヨガの「英雄のポーズ3番」(Warrior3)を紹介します。このポーズは、英雄のポーズ「1番」「2番」に比べて難易度がやや高いです。 片足で全身を支えるため、バランス感覚と脚力が必要となります。 体幹を上手に使って、ぶれなく全身を伸ばすのがコツ。全身で美しいTの字を描きたいですね。

意義と方法

英雄のポーズ3番は、体と心の均衡(バランス)を取り戻すことが目的です。 体を支えるインナーマッスルを目覚めさせるとともに、乱れがちなエネルギーと呼吸を制御し、精神を統一することで、片脚でも力強く立つことができます。 自分の体や心と対話しながら、「勇者」らしくポーズを決めましょう。

やり方


(1)両足をそろえて立つ。

(2)両腕をあげ、頭上で両手の平と五指をピタリと合わせる。
上に引っぱられるように、背筋を伸ばし、胸を張る。
腰が反りすぎないように、お腹に力を入れる。

(3)息を吐くタイミングで、右足を宙に浮かせて体の後ろへとゆっくり引き上げていく。
同時に、上半身を前に倒す。

(4)上体と片足が床と平行になる。
手の指先と右足のつま先までが、まっすぐ一直線になり、体全体で「T」の字をつくる。
(体幹を使って体を「伸ばす」ことを意識する)

(5)(4)の状態でしばらく静止する。
肩の力を抜き。ゆったりとした呼吸を数回繰り返す(30秒くらいが一つの目安)。
この間、軸足で体をしっかり支え、体勢が崩れないようにする。足の裏全体で床を感じ、地面に押し付けるような感覚で。
グラグラしたら、足の親指と丹田に意識を集中させる。

(6)息を吐きながら、右足をおろす。

(7)左右反対を行う。

効果

集中力アップ

全身のバランスが崩れないようにふんばることで、集中力が高まります。生命力にあふれてきます。 心身のバランス感覚も磨かれます。

脚力の向上

静止している間、片脚で全身を支え続けるため、脚の筋肉をつけることができます。 また、体幹がフル稼働状態になるため、インナーマッスル強化にも役立ちます。

英雄のポーズ1番→英雄のポーズ2番→

注意点

・体を水平でキープするのが難しければ、後ろの足を低くします。それでも体勢が崩れてしまうときは、足の親指を床につけます。

・両腕を先に伸ばすのでなく、左右に広げるようにすれば、体の負担が軽減され、バランスがとりやすくなります。

英雄のポーズ1番→英雄のポーズ2番→

参考文献

「ヨガのポーズの意味と理論がわかる本」